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[文献] 諸国紅花売捌所(1個 紙製 大きさ:15.5×11 )
大坂の羽州屋久右衛門商店が出した「紅花売捌所」(紅花商)の広告。
久右衛門は河北町の出身で、大坂に出て羽州屋を称し、最上紅花をはじめ各地の産物を取り扱い手広く商売を行っていた。
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[文献] イ070551 最上名所名産名物番附(1個 紙製 大きさ:45×34.5 )
幕末の元治元年(1864)10月、恵比須講の記念に発行されたもの。
江戸時代、いろいろなものを番付風にして比べることが流行し、全国的なものには「諸国産物見立相撲」などがあるが、この番付表は最上(村山地方)の名所・名産・名物を一覧にしたものである。
中央に行司と世話人、勧進元を置き、それぞれを山形の主なる神社・仏閣が勤めている。
右に名所、左に名産とそれぞれ130余をあげ、名産の筆頭はやはり「最上ノ紅花」である。同じく名産の二段目に「山形花染木綿」(紅花染め)とあるのも注目すべきところで
ある。
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[文献] 風流松之木枕(写本)(2個 紙製 )
『風流松の木枕』は、山形の町々や神社・仏閣・名所等を、山形を訪れる旅人を案内する口調でしたためられた案内書である。原本は明和6年(1769)以前に書かれたと思われ、この文中には、旅篭町・七日町の項に紅花干場や紅花市の賑わう様子が軽妙に描かれている。
附属博物館では「風流松の木枕」の写本を二種(文政5年筆写の五十嵐文庫文書、天明7年筆写の小嶋源兵衛家文書)所蔵している。画像左が小嶋家本、右が五十嵐家本である。