【令和5年度に開催した企画展】

後醍醐天皇と足利尊氏~ライバルたちのレクイエム~


会期 令和5年10月25日(水)~12月7日(木)
開館時間 9時30分~17時。
ただし10月30日および11月20日はギャラリートークのため19時閉館。
11月23日(木・祝)は10時~16時、特別開館。
休館日 土日祝、および11月15日(水)、16(木)
※10月27日、11月14日は14時閉館。
入館料 無料
会場 山形大学附属博物館

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趣旨
 山形大学が所蔵する「中条家文書」は、昭和47年に中条敦氏により本学に譲与され、平成4年にはそのうちの223通が重要文化財に指定されました。
 中条氏は相模国三浦半島の有力者、和田一族を出自としています。鎌倉時代から連綿と続く名族であり、中条家に伝来した文書群は中世越後国の戦乱や土地支配・一族の相克を映し出す貴重な史料群となっています。
 昨年度、大河ドラマに合わせ中条家文書より鎌倉時代黎明期の古文書5点を紹介しました。今年度は鎌倉時代を滅亡に追いやった後醍醐天皇、足利尊氏など6名の古文書を展示します。歴史上、天皇家が二つに分かれる特異な時代である南北朝時代の古文書をきっかけとし、動乱期に翻弄された人物に興味を持ってもらうことを目的とする企画展です。



展示資料
すべて山形大学中央図書館所蔵 重要文化財「中条家文書」
 ・後醍醐天皇綸旨/建武2年6月20日/目録番号44
 ・室町幕府執事高師直奉書/康永4年7月18日/目録番号53
 ・足利尊氏御判御教書/文和元年12月17日/目録番号67
 ・足利直義軍勢催促状/建武5年閏7月10日/目録番号48
 ・大塔宮(護良親王)令旨/元弘3年正月20日/目録番号41
 ・尼浄智申状/建武元年3月18日/目録番号43


関連企画
ギャラリートーク
大喜直彦館長(山形大学地域教育文化学部教授)による展示解説。オンライン、対面の両方で開催。
日 時:10月30日(月)、11月20日(月)18時00分~18時30分
対 面:申込不要・定員なし
ZOOM:配信URLはこちら。時間になりましたら下記 ID・パスコードよりお入りください。
【ミーティングID】921 7927 2476  【パスコード】198788


展示解説会&歴史の集い「展示室でじっくり鑑賞会」
大喜直彦館長による展示解説会の後、古文書や日本史についてざっくばらんに語り合う集いを開催。
日 時:11月11日(土)13時30分~14時30分
定 員:15名(要申込み・先着順)
申込方法:こちらのフォームまたはお電話(023-628-4930)にて受け付けております。※11月7日(火)締切
参加費:無料
会 場:附属博物館展示室

主催:山形大学附属博物館



                                   


山形大学附属博物館「嘉一ボックス」受贈記念企画展
「オットセイ」のブロニー君と後藤嘉一ごとうかいちと後藤ひろひと


会期 2023年(令和5)9月11日(月)~10月20日(金)
開館時間 9:30~17:00
(ただし、9月18日(月・祝)・10月1日(日)・10月9日(月・祝)は10:00~16:00、
9月21日(木)・10月13日(金)は9:30~14:00)
休館日 9月16日(土)・17日(日)・19日(火)・22日(金)・23日(土)・24日(日)・30日(土) ・ 10月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)
入館料 無料
会場 山形大学附属博物館

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あらすじ
1927年(昭和2)9月11日から10月20日にかけて、山形市が主催で全国産業博覧会というイベントが催されました。会期中、薬師公園にテントを張っていた「世界一週有田洋行会せかいいっしゅうありたようこうかい」というサーカス団のオットセイ・ブロニー君が神業を披露し、市民を魅了。しかし、会期終盤、不幸にもブロニー君は山形の地で命を落とすことに・・・ それから時が過ぎること90年あまり。薬師公園の隣、柏山寺はくさんじにあるブロニー君の墓について調べていた“大王”こと劇作家の後藤ひろひとは、ひょんなことから祖父・嘉一かいちの遺品の入ったデコポンのダンボール箱の中に全国産業博覧会のチケットを発見!
1927年当時、嘉一は『夕刊新山形』の社会部の記者をしていたのでした。ひろひとは、ダンボール箱=「嘉一ボックス」を手掛かりに、ブロニー君と嘉一の関係を探る時間旅行へと出発します。果たして嘉一はブロニー君に出会っていたのか!?
不思議でちょっと可笑しなお話のはじまりはじまり・・・



関連企画(すべて申込不要・無料)
①再現!全国産業博覧会(会場:やまがたクリエイティブシティセンターQ1 山形市本町1-5-19)
1927年の全国産業博覧会では山形市の産業を全国に紹介するとともに、日本全国の製品・産物を一堂に集め、審査員を立てて品評を行いました。山形市内の会場に設けられたパビリオンでさまざまな展示を行ったほか、第一会場である第一小学校(現やまがたクリエイティブシティセンターQ1)では「山形芸妓」の舞踊、そして薬師公園では世界一週有田洋行会のサーカスが披露されていました。山形中心市街地で9月16日(土)~18日(月・祝)に山形アーカイブ実行委員会が開催する「ななはく!」で、当時の会場を再現したフォトスポットを設けるほか、出し物を再現します。

◆フォトスポット(Q1前庭)
9月16日(土)・17日(日)10:00~18:00、18日(月・祝)10:00~17:00
◆サーカス「どん亀座」(亀田雪人、橋本フサヨ)公演(Q1前庭)
9月17日(日)13:00~、15:00~ 
◆山形芸妓(菊弥)・やまがた舞子(すみれ)演舞(Q1イベントスペース仮設舞台)
9月18日(月・祝)13:00~、15:00~ 

②“王立ブロニー学会”創設記念シンポジウム(会場:山形大学人文社会科学部301教室)
10月1日(日)13:00~15:00 (先着250名)
“大王”後藤ひろひと氏に山形大学にお出ましいただき、ブロニー君の研究者と本展示にまつわるトークセッションを行います。
“大王”によるビッグなサプライズがあるかも!?

③ここがイチオシ!ギャラリートーク(会場:山形大学附属博物館展示室)
10月9日(月・祝)11:00~、14:00~(各回15分程度)
企画展担当者が見どころを中心に展示解説を行います。

④濃厚ギャラリートークとブロニー君のおはかまいり(会場:山形大学附属博物館展示室&柏山寺)
10月19日(木)10:00~12:00(先着15名)
企画展担当者によるディープな展示解説を行ったあと、柏山寺(山形市薬師町2-12-32)にあるブロニー君の墓に赴き花を手向けます。当日は展示室からスタートし、柏山寺にて現地解散となります。



主催:山形大学附属博物館
共催:山形アーカイブ実行委員会/山形大学人文社会科学部「課題演習(地域歴史史料)」 
後援:山形新聞社
協力:吉本興業株式会社/山形伝統芸能振興株式会社(やまがた紅の会)/サーカス学会/柏山寺
助成:令和5年度文化庁Innovate MUSEUM事業 地域の記憶「共創」アーカイブ事業