公開講座

 平成18年度公開講座 *この講座は終了しました

 平成18年度公開講座の報告

 平成18年度公開講座 *この講座は終了しました

 

山形美術館の傑作たち-6美術史家の競演

             元木幸一 (山形大学附属博物館館長)

 モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、ピサロ、シスレー、ロダン、ピカソ、ミレー、クールベ・・・。これらの名前を見て何を思い浮かべますか。そう19世紀から20世紀にかけて、フランスで活躍した大美術家たちですね。皆、美術の教科書に出て来る名前です。そんな名前知ってるわい、何を挙げてるんだーとお思いになるかもしれません。

 驚くなかれ・・・いや、少しは驚いてください・・・、これらは、皆、山形美術館でみることのできる画家、彫刻家たちなのです。山形美術館は、近代フランス美術のコレクションでは、東京以北随一なのです。日本全体でも五本の指に入りますよ。

 他にもいます。劉生も由一も蕪村も。あるいは、地元出身の大芸術家、新海竹太郎、椿貞雄、小松均も。

 それからご存知でしょうか。山形の大学には、6人の美術史家がおります。山形大学、東北芸術工科大学、それぞれ3人ずつです。その6人に一点ずつ山形美術館収蔵の作品を選んでもらい、話して頂くことにしました。6美術史家の競演です。いってみれば美の競演です。現物があるまさにその場所で、その作品の秘密について美術史家たちが何を語るのでしょう。それも楽しみではありませんか。

 

主催     山形大学附属博物館

開催期間  平成18年11月4日(土)、11日(土)、18日(土) 計3回

        毎回2講座(1講座90分)13:30〜17:00 

募集人員  一般市民、大学生、高校生 50名

受講料   2,000円(別途美術館への入館料を講義初日に申しうけます)

講師及び演題

1回目 13:30〜15:10
クールベ《ジョーの肖像》について
山形大学人文学部助教授 阿部成樹
15:20〜17:00
ロダンの《永遠なる休日の精》
東北芸術工科大学芸術学部教授  篠塚千恵子
2回目 13:30〜15:10
椿貞雄《道》について
山形大学地域教育文化学部助教授 小林俊介
15:20〜17:00
ピカソ《マリー・テレーズの肖像》
東北芸術工科大学助教授 安發和彰
3回目 13:30〜15:10
新海竹太郎作《聖観音像》について
東北芸術工科大学助教授 長坂一郎
15:20〜17:00
ピーチの憂愁・・・ルノワール《桃》と静物画について
山形大学人文学部教授 元木幸一

会場     山形美術館

          ●[徒歩]JR山形駅(東口)から徒歩15分
          ●[バス]山形駅前から「天童(荒谷経由)」行き、「山寺」行きで約5分、美術館前下車徒歩3分
               中心街「100円循環バス」(10分おき運行)で約10分、霞城公園(教育会館)前下車徒歩4分

          *公開講座当日は、なるべく公共交通機関をご利用下さい。美術館前の山形市大手町駐車場は有料です。

申込:以下の要領で申し込んで下さい

   1.申込期間    平成18年10月10日(火)〜11月4日(土)
              

   2.申込方法    募集要項(電話等で博物館へ募集要項希望の旨お伝えください。折り返しお送りいたし
             ます。)の「振込取扱表」に記入の上、郵便局で振り振り込みの手続きをして下さい。
              なお、下記の博物館事務室に直接ご来館の上、お申し込みいただくこともできます。
             講義初日に山形美術館の会場(3階)でも受け付けますが、その場合は定員等の関係上、
             あらかじめ博物館事務室へお電話等でご予約下さい。

   3.問い合わせ先  山形大学附属博物館(附属図書館3階)
              〒990-8560 山形市小白川町1-4-12
              TEL 023-628-4930(直通)
              Mail こちらからお願いします

 平成18年度公開講座の報告

 11月4日、11日、18日の3日に渡って開催された公開講座が終了しました。54名の受講者が参加し、山形美術館の名作を前にした講座を聴講しました。

 1日につき2講座でしたが、講座と講座の間に実作品を鑑賞する時間を儲け、講師の話を聴きながらの鑑賞会が行なわれ、受講者から次々と質問が発せられたり、山形美術館の加藤館長のレクチャーも加わり、大変好評でした。

 鑑賞会は常設展示しているものは展示会場へ移動し、また普段収蔵庫に保管してあるものは講義会場へ特別展示していただき、なかなか目にすることのできない名品に受講者も目を輝かせていました。

 今回の講座では山形美術館の名品を知っていただくとともに、機知とユーモアに満ちた講師陣(山形県の美術史家)の存在を知っていただけたのではないでしょうか。「講座タイトルは<山形美術館の傑作たち―6美術史家の競演―>でしたが、みんな一番です。」そんな感想を受講者の方からいただきました。

講座間の作品鑑賞の様子
第1回:11月4日(土)
クールベ《ジョーの肖像》について
山形大学人文学部助教授 阿部成樹
ロダンの《永遠なる休息の精》
東北芸術工科大学芸術学部教授 篠塚千恵子
第2回:11月11日(土)
椿貞雄《道》について
山形大学地域教育文化学部助教授 小林俊介
ピカソ《マリー・テレーズの肖像》
東北芸術工科大学芸術学部助教授 安發和彰
第3回:11月18日(土)
新海竹太郎《聖観音像》について
東北芸術工科大学芸術学部助教授 長坂一郎
■ピーチの憂愁・・・ルノアール《桃》と静物画について
山形大学人文学部教授 元木幸一

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