最上義光ゆかりの「文殊菩薩騎獅像」の寄贈を受けました

このたび、最上義光(よしあき)ゆかりの寺院・山形市八日町の宝光院から、所蔵の掛け軸と古文書を当館に寄贈していただき、去る5月31日に記者発表を行いました。

寄贈していただいたのは、最上義光の母とされる永浦尼(えいほに)が同寺に寄進した「文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)」と古文書約850点です。これは、本学人文学部プロジェクトチーム(代表:岩田浩太郎教授)が同寺の古文書を3年間にわたり調査する中で、「このまま寺に置いていても公開の機会がないと思い、寄贈した。歴史や文化の研究に役立ててもらう一方、一般の人に見てもらえればうれしい」(工藤秀和住職)という篤志により、当館へ寄贈いただくことになったものです。

文殊菩薩騎獅像は、永禄六年(1563年)に永浦尼が作製したもので、稚児姿の文殊菩薩が獅子にまたがり如意棒を持つ姿と、作製者・作製年代を記した文言とが刺繍されています。なお、本刺繍像は、1975年に山形市の指定文化財となっています。

地域教育文化学部・宮島新一教授によると、この年代で、作製者がわかる刺繍はまれで美術的にも貴重なものであるとのことです。また、プロジェクトチームで同寺の古文書等の研究をおこなっている人文学部・松尾剛次教授は、同時期に上京している最上義守・義光父子の武運長久を祈って寄進したのではないかと推測しています。

当館では、この掛け軸を専門の工房で修復した上で、一般に公開する予定です。また、古文書は「宝光院文書」と名付け、コレクションの一つとして大切に保管し、研究に供する予定です。

 <宝光院 文殊菩薩騎獅像>
Kj_collection_monju
 

<とりあげていただいたメディア一覧>
山形テレビYTSゴジダス 5月31日
NHK山形ニュース 5月31日
山形新聞 6月1日
朝日新聞 山形版 6月2日
河北新報 6月4日
読売新聞 山形版 6月6日
 

問合せ先:小白川図書館 情報サービス担当  TEL 023-628-4914 E-Mail: jsagaku@jm.kj.yamagata-u.ac.jp

(2007年6月5日掲載)